革靴のタンが中に入ってしまうという問題は、多くの革靴ユーザーが経験する悩みです。
この現象は、靴を履いているときにタン（靴の舌部分）が左右にずれたり、靴の内部に押し込まれてしまうことによって生じます。
これにより、履き心地が悪くなり、靴のフィット感が低下する可能性があります。
この問題を解決するためには、以下の対処法を検討してみてください。
靴紐の締め方を工夫する
靴紐の締め方が原因でタンがずれやすくなっていることがよくあります。
以下の方法を試してみてください。
- タンをしっかりと中央に固定する方法
靴紐を結ぶ際、タンを靴の中央にしっかりと配置し、その位置を保つように靴紐を締めます。特に、靴紐を通す時に最初の数穴でしっかりと締めることで、タンが動くのを防ぐことができます。 - クロスレース法（クロス結び）
靴紐をクロスさせながら結ぶ方法です。この方法は、タンをしっかりと固定するのに有効です。具体的には、タンを中央にしっかりと配置した状態で、靴紐を左右の穴にクロスさせて通し、その後に結び目を作ります。
タン留めを活用する
一部の革靴には、タンがずれないようにするための「タン留め」または「レースホルダー」と呼ばれる小さなループが付いている場合があります。
靴紐をこのループに通すことで、タンがずれるのを防ぐことができます。
もしこのループがない場合でも、自作するか、シューズショップで取り付けを依頼することができます。
靴紐のテンションを調整する
靴紐が緩すぎると、タンが動きやすくなります。
逆に靴紐が強く締めすぎると、タンが押し込まれて中に入ってしまう可能性があります。
靴全体のフィット感を調整しながら、適度なテンションで靴紐を締めることが重要です。
インソールの使用
インソールを使用することで、靴内部の空間が調整され、タンの動きを抑えることができます。
特にアーチサポート付きのインソールや、足の形に合わせたインソールを選ぶと効果的です。
革靴のサイズ確認と調整
そもそも革靴のサイズが合っていないと、タンが動きやすくなります。
足に対して靴が大きすぎる場合、靴の中で足が滑りやすくなり、それがタンのずれを引き起こす原因となります。
もしサイズが合っていないと感じる場合は、フィッティングの見直しを検討してください。
タンの形状を改善する
革靴のタン自体が柔らかすぎる場合や、形状が崩れている場合は、靴修理店でタンの補強を依頼することができます。
タンに補強材を入れることで、形状を安定させ、ずれを防ぐことができます。
靴紐を交換する
時には、靴紐自体が問題の原因となることがあります。
特に滑りやすい素材の靴紐は、タンの固定力が弱いため、ずれやすくなります。
摩擦が大きく、しっかりと結べる素材の靴紐に交換することで、問題が改善されることがあります。
これらの対処法を試しても問題が解決しない場合は、靴の作りやデザイン自体に原因がある可能性があります。
その場合は、プロの靴修理店に相談してみると良いでしょう。
適切な調整や修理を行うことで、タンのずれを防ぎ、快適に靴を履くことができるようになります。
以上、革靴のタンが中に入る時の対処法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
