革靴を箱に入れたまま保管するのは、短期間であれば問題ありませんが、長期間そのままにしておくのはあまりお勧めできません。
以下に革靴を箱に入れたまま保管することのメリットとデメリット、そして理想的な保管方法について詳しく解説します。
箱に入れたまま保管するメリット
- ほこりや汚れの付着を防ぐ:箱に入れておくことで、外部のほこりや汚れから革靴を守ることができます。特に長期間使用しない場合には、直接汚れが付かないという点で有利です。
- 日光や紫外線からの保護:革は日光や紫外線に弱く、色あせや劣化の原因となります。箱に入れて保管することで、これらのダメージから靴を守ることができます。
箱に入れたまま保管するデメリット
- 通気性の欠如によるカビの発生リスク:革は湿気を吸収しやすい素材で、通気性が悪い環境に長期間置かれるとカビが生えやすくなります。靴箱の中は湿気がこもりやすく、適切な湿度管理がされていない場合にはカビや悪臭の原因となることがあります。
- 革の乾燥とひび割れ:通気が悪いと、革が乾燥してしまい、ひび割れや硬化が生じることがあります。特に、箱に入れた状態で長期間放置すると、革の質感が失われやすいです。
- 形崩れの可能性:箱に入れて保管する際に、靴が重ねられたり無理な姿勢で収納されたりすると、形が崩れてしまう可能性があります。特に柔らかい革素材の場合、箱の中での圧力によってシワがつくことがあります。
理想的な革靴の保管方法
革靴の保管方法は、靴を長持ちさせ、状態を良好に保つために非常に重要です。
以下のポイントを押さえた保管方法がお勧めです。
シューキーパーを使用する

シューキーパーは、革靴の形を維持し、湿気を吸収するのに役立ちます。
木製のシューキーパー(特にシダーウッド製)が最適で、靴内部の湿気を吸収し、カビの発生を防ぎます。
また、シューキーパーを使用することで革のしわを伸ばし、形状を保持することができます。
通気性のある場所で保管する
革靴は通気性の良い場所で保管することが大切です。
靴箱ではなく、通気性の良い靴袋(布製の靴袋や不織布袋)に入れることで、湿気を逃がしつつほこりや汚れから保護することができます。
収納場所も、湿気の少ない乾燥した環境が望ましいです。
革靴の定期的な手入れ
定期的に革靴を手入れすることも大切です。
クリームやオイルで保湿し、乾燥やひび割れを防ぎましょう。
また、長期間履かない靴でも、時折取り出してブラッシングや簡単な磨きを行うことで、革の状態を良好に保つことができます。
防湿剤を使用する
箱の中で保管する場合には、防湿剤や乾燥剤を入れて湿気対策をすることが重要です。
ただし、乾燥剤を入れすぎると逆に革が乾燥しすぎる可能性があるので、適度な量を心がけましょう。
特殊な状況での保管方法
- 長期間使用しない場合:数ヶ月以上使用しない場合は、シューキーパーを使用し、布製の靴袋に入れて通気性の良い場所で保管することが理想的です。防湿剤も適量使用し、時々取り出して革の状態を確認しましょう。
- 湿度が高い地域での保管:湿度が高い場所では、特にカビのリスクが高まるため、防湿剤の使用やエアコンによる湿度管理を行うと良いでしょう。また、収納場所は風通しの良い場所を選び、通気性の確保に注意してください。
革靴の保管における一般的な誤解
- 箱に入れておけば安全という誤解:箱に入れることで、外部のほこりや日光から守ることはできますが、湿気やカビの問題には対応できません。箱に入れたままの保管は、適切な湿度管理がされている場合にのみ有効です。
- シューキーパーは不要という誤解:シューキーパーを使わないと、革靴の形が崩れやすくなり、しわが深く入ってしまうことがあります。特に高級な革靴やお気に入りの一足の場合は、シューキーパーの使用が推奨されます。
まとめ

革靴を箱に入れたまま保管するのは、短期間であれば問題ありませんが、長期間の保管には注意が必要です。
通気性が悪く湿気がこもることで、カビや劣化のリスクが高まります。
革靴を長持ちさせるためには、シューキーパーを使用して形を保ち、通気性のある環境で保管することが最も効果的です。
以上、革靴は箱に入れたままにしない方がいいのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。