革靴が白くなる原因にはいくつかの要因がありますが、カビもその一つです。
白くなる原因やカビが発生するメカニズム、そして対処法について詳しく解説します。
革靴が白くなる原因
革靴の表面が白くなる原因として、以下のような要因が考えられます。
- カビの発生:湿度が高い環境や換気が不十分な場所で保管すると、カビが生えることがあります。カビは革靴に付着して繁殖する際に、白や灰色の粉のような見た目になります。
- 塩分や汗の沈着:汗や雨水などが革靴に浸透すると、内部の塩分が表面に浮き出て白く見えることがあります。特に冬場に雪道で使用した場合、除雪剤(塩化カルシウム)による塩分が原因になることがあります。
- クリームやワックスの成分が浮き出る:革靴の手入れで使用したクリームやワックスの成分が、時間の経過とともに表面に浮き出てくることがあります。この現象は特に、過剰にクリームを塗布した場合や、適切に拭き取られていない場合に起こりやすいです。
- 革の経年変化や酸化:革は天然素材であり、使用や経年によって酸化し、表面が白っぽくなることもあります。
カビが発生するメカニズム
カビが革靴に発生するには、以下の条件が揃うと繁殖しやすくなります。
- 湿度:カビは湿度が60%以上になると繁殖しやすくなります。特に雨の日や梅雨時期は注意が必要です。
- 温度:20~30℃の温度帯は、カビにとって繁殖に最適な環境です。
- 栄養源:革自体がカビにとって栄養となる有機物であるため、手入れで使用する油分や汚れも栄養源となります。
- 換気の悪さ:密閉された環境で保管されていると、湿気がこもりやすく、カビの繁殖を促進します。
カビによる革靴の白化の特徴
カビが原因で革靴が白くなる場合、以下の特徴が見られることがあります。
- 白い粉状や斑点状の付着物:表面に白い粉のようなものが浮き出ている場合、それがカビである可能性があります。触ると粉が取れる場合は、ほぼカビと考えてよいでしょう。
- 異臭の発生:カビが繁殖すると独特のカビ臭がします。もし革靴にカビ臭を感じる場合は、カビの繁殖が進んでいる可能性があります。
カビの対処法
革靴にカビが発生した場合、以下の対処法を試すことでカビを除去できます。
革靴の掃除
まず、カビをブラシや柔らかい布で軽く払い落とします。
掃除する際は、カビの胞子が飛散しないよう、外で行うか換気を十分に行った室内で行います。
アルコールでの除菌
次に、消毒用エタノールを柔らかい布に含ませてカビが発生している部分を拭き取ります。
アルコールには殺菌効果があるため、カビの再発を防ぐのに有効です。
ただし、アルコールを使う際は革を傷めることがあるため、目立たない場所でテストしてから行いましょう。
乾燥と保湿
アルコールで拭いた後は、しっかりと乾燥させます。
風通しの良い場所で陰干しすることをおすすめします。
その後、革が乾燥しすぎている場合は、革専用の保湿クリームでケアを行い、革の柔軟性を保ちます。
カビ防止スプレーの使用
革靴専用の防カビスプレーを使用することで、カビの再発を防ぐことができます。
スプレーは、靴の内側と外側にまんべんなくかけておくと効果的です。
カビの予防方法
革靴を長く快適に使うためには、カビの予防が重要です。
以下のポイントを実践して、カビの発生を防ぎましょう。
- 乾燥剤や除湿剤の使用:靴箱や靴の保管場所に乾燥剤を入れておくことで、湿度をコントロールできます。
- 定期的な換気:靴箱やクローゼットに革靴を保管する場合は、定期的に扉を開けて換気を行います。
- 履いた後の乾燥:靴を履いた後は、風通しの良い場所で十分に乾かしてから保管しましょう。シューキーパーを使用することで、靴の形を整えつつ乾燥させることができます。
- 防水スプレーの使用:防水スプレーを使用することで、雨や湿気から革靴を保護できます。
まとめ

革靴が白くなる原因は、カビの発生、塩分や汗の沈着、クリームやワックスの浮き出しなど様々ですが、特に湿度や温度の高い環境ではカビが大きな要因となります。
カビが原因の場合は、アルコールでの除菌や適切な乾燥、保湿を行い、カビを除去し再発を防ぎましょう。
また、日頃から湿気対策や乾燥、換気を心がけることで、革靴のカビ予防ができます。
以上、革靴が白くなるのはカビが原因なのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。