革靴に黒カビが生えると、見た目が悪くなるだけでなく、革自体がダメージを受けてしまうことがあります。
適切な対策を取ることで、黒カビの除去と再発防止が可能です。
以下に革靴の黒カビ対策について詳しく説明します。
黒カビの発生原因
黒カビは湿気と汚れが原因で発生しやすく、革靴は天然素材であるため、湿気を吸収しやすいです。
黒カビが発生する主な要因は以下の通りです。
- 高湿度の環境:梅雨の時期や多湿の環境で保管していると、湿気が溜まりやすくなります。
- 汚れや皮脂の蓄積:靴に付着した汚れや皮脂がカビの栄養源になるため、汚れたまま放置するとカビが繁殖しやすくなります。
- 通気の悪い保管方法:密閉された場所に長期間保管していると、靴の中に湿気がこもりやすくなります。
黒カビの除去方法
黒カビが発生した場合、早急に除去することが重要です。
以下の手順で黒カビを取り除きましょう。
黒カビ除去の準備
黒カビを除去する際は、カビの胞子を吸い込まないようにマスクを着用し、風通しの良い場所で作業を行います。
また、手袋を着用して直接カビに触れないようにしましょう。
黒カビの除去手順
- 乾いた布で表面のカビを拭き取る:まずは乾いた布で革靴の表面の黒カビを拭き取ります。カビが広がらないように、カビの部分だけを優しく拭きます。
- アルコールを使ってカビを殺菌する:黒カビの部分にアルコール(70%程度の消毒用アルコール)を使って拭き取ります。柔らかい布にアルコールを染み込ませ、カビが生えている箇所を軽く拭きます。アルコールが強すぎると革を傷める可能性があるため、少量を使用し、必要に応じて繰り返します。
- カビ除去専用クリーナーを使用する:黒カビが広範囲にわたる場合や、アルコールで除去できない場合は、カビ除去専用の革靴用クリーナーを使用するのが効果的です。クリーナーの使用方法に従い、カビを除去しましょう。
乾燥させる
カビを除去した後は、革靴をしっかりと乾燥させます。
風通しの良い場所で陰干しするのが理想です。
直射日光に当てると革が変色することがあるため、避けるようにしましょう。
カビ除去後のケア
カビを取り除いた後は、革靴のケアを行い、ダメージを修復しましょう。
レザークリームで保湿
カビの除去で失われた油分を補うために、レザークリームを使って革に潤いを与えます。
柔らかい布でクリームを塗布し、浸透させます。
これにより、革の乾燥を防ぎ、しなやかさを保つことができます。
カビスプレーで保護
カビの再発を防ぐために、防カビ効果のあるスプレーを使用することが有効です。
防カビスプレーは、カビの胞子の発生を抑制し、再びカビが発生しにくい環境を作ります。
黒カビの再発防止策
黒カビの除去が完了したら、再発防止のための対策を講じることが重要です。
乾燥剤を使用する
靴箱や保管場所に乾燥剤を置くことで、湿気を吸収し、カビの発生を防ぐことができます。
シリカゲルなどの乾燥剤は、定期的に交換すると効果的です。
靴の保管方法を改善する
通気性のある場所で保管することが大切です。
靴箱に保管する場合は、靴箱に穴を開けて通気性を確保するか、通気性の良い靴袋を使用することをおすすめします。
定期的なメンテナンス
革靴の定期的なメンテナンスを行うことで、カビの発生を抑えることができます。
以下のメンテナンスを心がけましょう。
- 履いた後にブラッシングする:靴の表面に付着した汚れやホコリを取り除くことで、カビの栄養源を減らします。
- レザークリームでの保湿:乾燥を防ぎ、革に潤いを与えることで、カビの発生を抑えることができます。
- 防水スプレーを活用する:防水スプレーを使用することで、靴の表面に水分が付着しにくくなります。
シューキーパーを使用する

シューキーパーを使用することで、靴の形を保ちつつ内部の湿気を吸収することができます。
木製のシューキーパーは吸湿性が高く、革靴の保管に最適です。
黒カビの発生を予防する環境作り
靴を保管する場所の湿度管理も重要です。
以下の方法で、黒カビの発生を防ぐ環境を整えましょう。
湿度をコントロールする
湿度が高いとカビが発生しやすくなるため、湿度を50%以下に保つようにします。
除湿機や湿度調整剤を使用すると効果的です。
定期的に風通しを良くする
靴を長期間保管する場合は、定期的に風通しを良くするために靴を取り出し、換気を行います。
特に梅雨の時期や多湿の季節は頻繁に行うと良いでしょう。
直射日光や過度な乾燥を避ける
日光に長時間当てると、革が乾燥しひび割れの原因になります。
乾燥しすぎもカビの原因になるため、適度な湿度を保つようにしましょう。
革靴の黒カビは、湿気や汚れの管理が不十分だと発生しやすいです。
カビが生えた場合は早急に対処し、除去後は再発防止策を講じることで、革靴を長く愛用することができます。
定期的なメンテナンスと適切な保管方法で、カビから革靴を守りましょう。
以上、革靴の黒カビ対策についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。